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人生に絶望した時の対処法-絶望的な敗北に直面していかにふるまうか-

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人生に絶望した時に、僕がよく思い出す言葉がある。

人間の価値は、絶望的な敗北に直面して、いかにふるまうかにかかっている。
敗北とは決して、屈服ではないのだ

アーネスト・ヘミングウェイ

人生に絶望すること、それは、辛い体験だ。しかし一方で、あまり珍しい事でもない。人生が自分の期待より著しく低ければ絶望するし、やってきた事が無駄になってしまったと感じれば、絶望する。人間は意外と簡単な事で絶望するものだ。


さて問題なのは、ここでどうするかだ。一時的に休む事は必要だが、死なないという選択をする以上、前に進むのが賢明だろう。


今回は、人生に絶望した時の、その気持ちの消化の方法から立ち直り方までを僭越ながら書かせて頂いた。まだ人生経験も浅い若輩者の戯れ言ではあるが、お付き合い頂けたら幸いである。

人生に絶望するとはどういう状態か

人生に絶望する経緯については、人によっていろいろあるだろう。中には、若輩者の僕なんかが想像出来ない、聞いただけ卒倒してしまうようなレベルの人もいそうだ。

しかし、このページでは、”人生に絶望する”という言葉にある1つの定義を設けておきたい。それは、

「現状が、自身が昔思い描いていた期待より著しく及んでいない状態」

かつ

「今までやって来た事が、無駄になってしまったと思ってしまっている状態」


というものである。若干一般化しすぎな気もしないでもないが、おそらくこれが人生に絶望している状態の人の最も多くある心理状態を捉えているのではないか、と思っている。

実はこの心理状態、人が自殺を考える(と思われる)心理状態である。詳しくは、以下の記事を参考にしてほしい。

www.longhardroadout.com


なぜこんな事をあえて定めるかというと、人によって、人生に絶望する条件は違うからだ。大学受験に落ちて人生に絶望している人もいれば、借金何億とかで人生に絶望する人もいる。しかし、絶望は同じ絶望だと思うのだ。この事は、自殺を例にとって考えてみると分かりやすいだろう。自殺する人が、決して生き延びる事が不可能な状況で自殺を選ぶ訳ではないからだ。

だからここでは、受験に落ちた人から借金何億抱えている人も、はたまた最近大切な人と死別した人さえも、同じように扱っている。もちろん、それぞれの状態によって、対処法は微妙に異なるだろう。ここでは、それぞれの絶望の最大公約数のような絶望の対処法を考えていきたい。

対処法其の一: 受け入れる事

現状は、あなたが思い描いていた期待を著しく下回っている。そして将来的にも、自分がかつてのその期待に応えられる見込みは低いかもしれない、あるいはとても時間がかかる。


この事実は、受け入れるしかない。


受け入れるというと具体的に何をすればいいかと思うかもしれないが、単に現状を整理して、正確に認識するように努めればいい。


「今、自分はどういう状態か」


という質問に答えるだけでよい。

あとでも述べるが、このページでは、絶望へ対処することを前提としている。行きたい目的地へ行くためには、スタート地点を明確にしなければならないが、それをする作業だと思ってもらいたい。

其の二: 過去があなたを決めることはないと知る

心理学を採り入れて”人生の絶望から立ち直る”方法論を書いている書籍にはよく出てくる話に、以下のようなものがある。ここでは、OPTION Bからの引用させてもらった。

心理学者のマーティン・セリグマンは、人が挫折や失敗にどのようにして対処するかを長年研究し、「3つのP」が苦難からの立ち直りを妨げることを明らかにした。すなわち自責化(Personalization: 自分が悪いのだと思うこと)、普遍化(Pervasiveness: ある出来事が人生のすべての側面に影響すると思うこと)、永続化(Permanence: あるできごとの余波がいつまでも続くと思うこと)である。

(中略)

つらいできごとが、「自分ひとりのせいではない、すべてではない、ずっとではない」ことに気づけば、子どもも大人も立ち直りがはやくなることを、多くの研究が示している。ネガティブなできごとを自責化、普遍化、永続化しない人は、鬱になりにくく、状況によりよく対処できるのである。

日本経済出版社 「OPTION B~逆境、レジリエンス、そして喜び~」 シェリル・サンドバーグ/アダム・グラント 著 P21~22より引用


また、アドラー心理学でも、過去があなたを決めることはない、と明言されている。

哲人: いえ、断罪しているのではありません。むしろ、アドラーの目的論は「これまでの人生になにがあったとしても、今後の人生をどう生きるかについて何の影響もない」と言っているのです。自分の人生を決めるのは、「いま、ここ」にいる、あなたなのだ、と。

青年:わたしの人生は、いま、ここで決まると?

哲人:ええ、過去など存在しないのですから。

ダイヤモンド社 「嫌われる勇気」岸見一郎/古賀史健 著 p56より引用

あなたが過去にやって来たことによって、現状がある。しかし、その過去の出来事が、あなたの未来を決定する事はない。実際、それは事実だ。

だから、たとえ今あなたがどんな状態であろうと、未来にどうなっていたいかにフォーカスして考えるべきだ。

この時に、過去から帰納的に考えて、自分の未来はこうだろう、と考えてはいけない。過去なんて関係ないからだ。実際に、あなたがやってきたからあなたが未来にやりたい事が出来ないなんていうのは、ほとんどの場合、論理的繋がりはない。だから、あなたの願望ベースで、なりたい状態を意識するのだ。

いや、言いたい事は分かる。確かに言われてみればそうかも…というような話かもしれないが、実際にそのように振る舞うのはとても難しい。頭では分かっていても、気力が出ない。今更感もあるかもしれない。ていうか、そんな事が出来たら、そもそも絶望に陥っていないという話だ。

だが、過去に関係なく、あなたはこうなりたい、という理想を思い描くのは、誰だってできるでしょう?だから、単に理想を思い描けという話だ。

対処法其の三:新たな目的地を意識する

過去があなたを決める事は無い。今までのあなたがどうであれ、未来にあなたがどうなっていくかに関係がない。難しいかもしれないが、とりあえずこの事は頭に置いておいてほしい。

この事を認識した上で、あなたが新たに行きたい目的地を設定する。つまり、あなたがなりたい姿を思い浮かべるのだ。出来るだけ具体的に、期限を設ける事もポイントだ。別にこんなものは、後で変わったっていい。現時点で考える”理想の状態”を考えて、紙に記しておこう。

目標を書いたって、達成できないかもしれない… などとは考えない。何度も言うが、過去に目標が達成の出来なかった事があったからといって、未来にあなたが達成できないという事は言えないからだ。達成できないかも…と思うという事は、本気じゃないか、非現実的かのどちらかだ。

対処法其の四: 挽回するまで耐えなければいけない事を覚悟する

人は、絶望や哀しみに耐えなければいけない。挫けてしまったら、その瞬間に死に向かってしまう。または、無気力を好んでしまう。

(中略)

泣いていて無気力になっていくと、それこそ、「死ぬほうがいい」と思い悩んでしまう。だから、人は打開策のない問題には「慣れないといけない」のだ。

SB文庫 「どん底から這い上がる技術」 里中李生 著 14〜16ページより引用


人生に絶望している人やうつ病の人などは、割と現状を受け入れられている人が多いと思う。みな、自分の責任だ、と捉えられているという印象がある。そして、本当はこうなりたい、という願望も、皆あると思う。


しかし、この”耐える”というプロセスがどうしても挽回のためには必要になってくる。そしてこれが、超絶難しい。辛い感情、敗北感、劣等感、屈辱感…等々が、動くのに一番邪魔な感情だ。


しかも、そのプロセスは、人によって期間が違う。どんな条件を持って絶望していない状態と言えるかというのは、人によって違うからだ。

例えば人によっては、安定した、ワークライフバランスの取れた職に就く事が、とりあえず”どん底から抜け出た状態、という人もいるだろう。一方で、それだけじゃ我慢できない、生活水準が昔のようにならなければ、どん底から抜け出たとは言えない、と思う人もいると思う。各々の基準があるので、一概に何年経てば抜けられますよ、とは言えない。

しかし、たとえどんな基準があっても、そこにたどり着くためにはある程度の時間はかかる。そこを耐える必要性を、まずは認識しよう。

其の五: 耐えるための現実的な手段を考える

耐える必要があるからと言って、何も一人でじっと耐えるべきだと言っているわけではない。ていうか、そんな事は無理っすよ。

というわけで、長い道のりを越えるための、現実的、合理的な方法を考えてみよう。

僕がかつて取った方法は、「自己啓発書を読みまくる」ことだった。良い自己啓発書はセラピー代わりになる。僕が読みまくっ本は以下に紹介しているので、参考までに読んでみてほしい

www.longhardroadout.com


また、カウンセリングというのも、現実的でオススメの手段だ。自分の思っている事を発話して認識することにより、自分の心情が整理できる。まだ、コーチングを同時に行なっているところであれば、自分の目標を再認識し、目標達成のための行動を取る手助けとなる。

診療内科も良いが、当たり外れが大きく、カウンセリングは最初の2〜3回しかしてくれないところも多い。薬は処方してくれるので、本気で症状を治すのであれば、カウンセリングと診療内科それぞれで行きつけを持っておくと良いだろう。

対処法其の六: 耐えながら、目標を常に意識して生きる

現状を受け入れられた。過去があなたを決めるわけではないことも知った。目的地も定めた。耐える覚悟もある。耐えるための現実的な手段も考えた。

さて、後は、進むだけだ。ここまでの事は、言うは易し、行うは難しと感じてしまうものもあるだろう。こんな偉そうな事を書いてはいるが、僕だって、上のステップをスルスルとこなせたわけではない。1つずつ、出来ることを出来る時にやって来て、何とか”昔よりマシ”な今がある、という感じだ。

そして、このステップを踏んで這い上がっていく途上は、とても辛い道のりになると思う。こんな辛い思いをしてまで、這い上がる必要があるのだろうか、死んだ方が楽なんじゃないのか…という気持ちは、痛いほど分かる。

しかし、ヘミングウェイが言う通り、そこでどう振る舞うかが、人間の価値を決めるのだ。あなたは、人間の価値を大きく左右するステップを、幸運にも踏めているわけだ。今人生が好調な人は、それが出来るチャンスすら無い。


ここで、あなた自身の価値が試されている、そう思って、最後にもう一回、生きることに取り組んでみたはどうか...という提案である。

人生に絶望した時にやってはいけないこと

以下に、僕が思う「人生に絶望したい時にやってはいけないこと」を挙げておく。

焦って安易な道に進む

一番やってしまいがちなパターンだ。焦って一発逆転しようとして、人生を台無しにする道へ進んでしまう。

例えば、転職などがいい例だろう。新卒で不本意な会社へ入らざるを得なくなってしまった人の中には、焦ってすぐ転職しようとする輩が必ずいる。まだ社歴も浅く、目立つ実績も無い状態で転職しようとするのである。

結果どうなるかというと、十中八九、今の会社と同じような待遇で、人手が足りていないようなところしか入れない。手取りも、良くて数万円しか上がらない。労務環境がとてもいいところであれば少しは満足出来るだろうか、労務環境の良いところに行けるかどうかなんて、ただのギャンブルでしか無い。

現在不本意な状態でも、耐えるのだ。耐えて機が熟すのを待つのが最善だ。ここが死ぬほど辛いわけだが、抜本的な人生の改善は一日にして成らず、というのを意識した方な良いと思う。

諦める

いや、もうね、分かるよ、マジで。人生、こんなはずじゃなかったよね。受け入れられないよね。屈辱ですよね。どん底から這い上がるのが辛く厳しいなら、いっそそんな道を放棄しちゃいたいよね。

分かる。死ぬほど分かるよ、マジで。でもね、諦めたらダメなんですよ。どんな時でも、やるだけやるんすよ。

絶望というものは本当に厄介で、体から一切の力を奪っていく。死んだ方がマシだと思える。

でもね、死んだら、もう生きるという道には戻れないんすよ。死ぬんだったら、本当に、マジで、良く考えてからっすよ。それからでも遅くは無い。だから、諦めずに生きてみようぜ?という話である。


ドリカムさんも言ってるじゃないすか。

10000回だめで、望みなくなっても
10001回目は 来る

DREAMS COME TRUE-何度でも

なにがどれだけダメでも、明日はなにか変わるかもしれない。その日をひたすら待って、生きるんすよ。

だから、諦めたらいけないのである。

まとめ

「人生に絶望した時の対処法-絶望的な敗北に直面していかにふるまうか-」

  • 人生に絶望している人とは、「現状が、自身が昔思い描いていた期待より著しく及んでいない状態」かつ「今までやって来た事が、無駄になってしまったと思ってしまっている状態」の人
  • 受け入れよう、現状を整理しよう
  • 過去があなたを決定することはないと知ろう
  • 新たな目的地を設定しよう
  • 這い上がるまで耐える必要性を認識しよう
  • 耐えるための現実的な手段を考えよう